ハイスぺな俺が北川さんに相手にされない


「びっくりするだろうな」

俺は手際よくパソコンのカバーを
元に戻した。

「早っ!」
「何で遅いか調べたいんだけど、
パソコンつけてもいい?」
「あ、はい!お願いします」

パソコンは特別好きとか、得意ということでは
ないけど、
人から頼まれるくらい、操作はできる方。

ま、ハイスぺ男子が機械音痴だったら
かっこ悪いからなー。

ちなみにブラインドタッチは当たり前、
タイピングスピードも超高速、ミスなし。
かっこいいだろ!

北川さん、俺のパソコン操作の
手際よさ、ちゃんと見てくれてる?

「これ、メモリ足りてないな。
メモリ増設したら速くなると思う。
値段、1万弱くらいすると思うけど、
どうする?」

シーン…

ん…?

あれ?

北川さん…
ソファーで寝ちゃってる。

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