ハイスぺな俺が北川さんに相手にされない

北川さんが気持ちよさそうに
寝ている間に、
俺は家に戻ってあじの準備をすませた。

しばらくすると、北川さんが髪も整えず、
慌てて俺の家にやって来て、
何度も謝ってきた。

「ほんとにすみません!
私ってば、加瀬さんにパソコンのこと
お願いしておきながら、
寝てしまって!
本当に失礼ですよね…
申し訳ありません…」
「いいよ、別に」

俺は北川さんの天に向かってはねる
前髪をなでた。

「あ…あぁぁ…すみません…」
「それより、パソコン、どうする?」

パソコンの状況を説明し、
北川さんは俺のアドバイス通り、
メモリをネットで買うことにした。

メモリが届くまで
できることはないから、
北川さんは部屋の掃除をした後、
俺の家にやって来て、
二人で田中さんの釣ったあじを
おいしくあじわった。

「こんなおいしいあじのたたき、
初めて食べました!」
「やっぱりスーパーで売ってるのより、
新鮮だから臭みもなくて
おいしいな」

しかも、調理したのこの俺だからな。

「あのさ、いいの?俺と二人でごはん」

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