ハイスぺな俺が北川さんに相手にされない
しかし、自分が薄っぺらい自覚は全くない。
日ごろから仕事に関する知識を増やそうと
勉強は怠っていないし、
新聞、ニュース、社会問題をテーマにした
ドキュメンタリー番組は
欠かさず見ている。
大学はアメリカの有名私立大を卒業したし、
知識はある。
んー…
きっと北川さんは
俺のハイスペックさに気付いていないのかもしれない。
ぽやっとしてマイペースだから、
あまり他人のことを気にしていないんだな。
よし!俺は諦めない。
絶対振り向かせてみせる!
俺のモテ力とこのハイスペックを武器にして!
そして、ハイスペックな俺は
運にまでモテた。
なんと、住んでいるマンションの隣の部屋に
北川さんが越してきたのだ。