ハイスぺな俺が北川さんに相手にされない



しかし、自分が薄っぺらい自覚は全くない。

日ごろから仕事に関する知識を増やそうと
勉強は怠っていないし、
新聞、ニュース、社会問題をテーマにした
ドキュメンタリー番組は
欠かさず見ている。
大学はアメリカの有名私立大を卒業したし、
知識はある。

んー…

きっと北川さんは
俺のハイスペックさに気付いていないのかもしれない。

ぽやっとしてマイペースだから、
あまり他人のことを気にしていないんだな。

よし!俺は諦めない。

絶対振り向かせてみせる!

俺のモテ力とこのハイスペックを武器にして!



そして、ハイスペックな俺は
運にまでモテた。

なんと、住んでいるマンションの隣の部屋に
北川さんが越してきたのだ。



< 5 / 206 >

この作品をシェア

pagetop