ハイスぺな俺が北川さんに相手にされない


帰宅後の筋トレは最低限にし、
夕御飯をさっと済ませ、シャワーを浴びて、
パソコンをつけながらベッドに入った。

北川さんに準備ができたと
メッセージを送ると、
しばらくして電話がかかってきた。

北川さんと電話で話したことは一度もない。
なんかドキドキする。

「もしもし」
「あ、こんばんは」
「こんばんはー」
「………」
「………」
「あ、すごい…めっちゃ速い…」
「…ん?」
「この前、加瀬さんが
メモリの増設?をしてくださったお陰で
パソコンの動きがスムーズです。
ファンの音も静かになってますし。

本当にありがとうございました」


っしゃ!感謝された!
とガッツポーズした。
電話だから見えないし。


にしても、北川さん、電話ではちょっと声がおとなしいな。

で、カワボ…癒される…。

「お風呂入った?」
「あ、はい。さっき出たばっかりの
ほやほやです」


ほやほや…

あー…想像してしまう。
北川さんのお風呂上り姿…



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