ハイスぺな俺が北川さんに相手にされない

「ん。もう終わったの?」
「まだなんですけど、ふと思ったんですよ。

加瀬さんは髪をドライヤーで乾かしますか?」
「うん」
「へぇ、すごい。
想像できないです。
加瀬さんもちゃんと、
生活感あることするんですね」
「どゆこと?」
「いや、加瀬さんって、
全部が完璧すぎて生活感がないじゃないですか。
でも、私たちと同じように
ちゃんと生きてるんだなぁって」
「うん。俺も人間だからね」


ですよね!という声が聞こえて、またブーンが始まった。


生活感がない…

え?それっていいこと?悪いこと?

よくわからないな。


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