この胸が痛むのは
偶然に会って、お話をして、遊びに来て貰って、子犬をお譲りしました。
それから……殿下からお食事会にお招ばれされてプレゼントを受け取って貰って、クッキーも食べていただいた。
妹のバージニア王女殿下より年下の私が、勝手に好きになっただけなのです。
身の丈知らずに好きになった私が悪いんだ。
まだ今なら……と、私は殿下をあきらめる事にしたのです。
その後、殿下が直接父と話をしたい、と我が家を訪れる事になりました。
「改めて申し込みに来られるなんて、余程殿下はクラリスお嬢様の事を……」
その晴れがましい話を、私が喜ぶと思い込んでいるレニーが教えてくれます。
あきらめると決めたのに、なかなかあきらめられない私でした。
もう、どこかに行ってしまいたい。
殿下が正式に申し込みに来られる日、ちゃんと笑えるか自信がありませんでした。
誇らしげな両親と、美しく装った姉、そして……姉の手を取る殿下の姿を。
見たくない。
それから……殿下からお食事会にお招ばれされてプレゼントを受け取って貰って、クッキーも食べていただいた。
妹のバージニア王女殿下より年下の私が、勝手に好きになっただけなのです。
身の丈知らずに好きになった私が悪いんだ。
まだ今なら……と、私は殿下をあきらめる事にしたのです。
その後、殿下が直接父と話をしたい、と我が家を訪れる事になりました。
「改めて申し込みに来られるなんて、余程殿下はクラリスお嬢様の事を……」
その晴れがましい話を、私が喜ぶと思い込んでいるレニーが教えてくれます。
あきらめると決めたのに、なかなかあきらめられない私でした。
もう、どこかに行ってしまいたい。
殿下が正式に申し込みに来られる日、ちゃんと笑えるか自信がありませんでした。
誇らしげな両親と、美しく装った姉、そして……姉の手を取る殿下の姿を。
見たくない。