この胸が痛むのは
第23話
ストロノーヴァ先生が
『苛めは金輪際しないと誓うなら見逃してやる』と仰られたので、ご令嬢方はバタバタとこの場
から去り……それはもちろんバージニア王女殿下も。
残っていたのは私のみでした。
「先生、ありがとうございました。
私は初等部3年のアグネス・スローンと申します」
「えー、まだ3年生だったの?
落ち着いてるねぇ、5年くらいかと思ったよ」
先程名乗られたお名前は聞いたこともなくて、
発音するのが難しそうだったので、ただ先生と
しか言えませんでしたが、お礼を申し上げました。
「金輪際なんて誓っても、いつまで持つかわからないけどね、君にはもう何もしないと思うよ。
苛めなんてされる側より、する方が絶対に
圧倒的に問題があるんだから、君は堂々として
いなさい。
苛めをする人間が大きな顔をしているのはおかしいよね?
自分達はマークされていると、繰り返せば暴露されるかもと、あいつらが怯えていればいいんだ」
『苛めは金輪際しないと誓うなら見逃してやる』と仰られたので、ご令嬢方はバタバタとこの場
から去り……それはもちろんバージニア王女殿下も。
残っていたのは私のみでした。
「先生、ありがとうございました。
私は初等部3年のアグネス・スローンと申します」
「えー、まだ3年生だったの?
落ち着いてるねぇ、5年くらいかと思ったよ」
先程名乗られたお名前は聞いたこともなくて、
発音するのが難しそうだったので、ただ先生と
しか言えませんでしたが、お礼を申し上げました。
「金輪際なんて誓っても、いつまで持つかわからないけどね、君にはもう何もしないと思うよ。
苛めなんてされる側より、する方が絶対に
圧倒的に問題があるんだから、君は堂々として
いなさい。
苛めをする人間が大きな顔をしているのはおかしいよね?
自分達はマークされていると、繰り返せば暴露されるかもと、あいつらが怯えていればいいんだ」