この胸が痛むのは
別荘がある湖水地方で、夏に行われる花火祭りにアグネスを連れていきたいと思っていた。
王家の別荘のバルコニーは特等席だ。
夜空で鮮やかに咲く花火と、それが湖面に映って揺らめいて。
去年兄のギルバートが、好きだったガードナー
侯爵令嬢を誘って、そこで花火鑑賞をしたら。
間近で見る花火のあまりの美しさに感動した
イザベラ嬢が泣き出して。
ギルからは、その場でいきなり婚約を申し込んで勢いと雰囲気で承諾して貰った、と聞いた。
それにあやかろうとしたわけではなかったけれど
アグネスの喜ぶ顔が見たかった。
やはり『君に会いたい』なんて、手紙に2回も書いたのがまずかったのか。
勝手に盛り上がった気持ちを押し付けたくなくて普通に書いたつもりだったのに。
読み返して、俺を気持ち悪く思ったか。
それでふたりきりでは会いたくなくて……
プレストンを?
王家の別荘のバルコニーは特等席だ。
夜空で鮮やかに咲く花火と、それが湖面に映って揺らめいて。
去年兄のギルバートが、好きだったガードナー
侯爵令嬢を誘って、そこで花火鑑賞をしたら。
間近で見る花火のあまりの美しさに感動した
イザベラ嬢が泣き出して。
ギルからは、その場でいきなり婚約を申し込んで勢いと雰囲気で承諾して貰った、と聞いた。
それにあやかろうとしたわけではなかったけれど
アグネスの喜ぶ顔が見たかった。
やはり『君に会いたい』なんて、手紙に2回も書いたのがまずかったのか。
勝手に盛り上がった気持ちを押し付けたくなくて普通に書いたつもりだったのに。
読み返して、俺を気持ち悪く思ったか。
それでふたりきりでは会いたくなくて……
プレストンを?