この胸が痛むのは
第30話 アシュフォードside
話が長くなりそうだと、気を利かせたレイが控え室で待つウチの御者に話に行ってくれた。
ついでに、スローン侯爵家の御者にもクラリスが少し遅くなることを伝えてあげる、とレイが言うと
『委員のお仕事で遅くなるとお伝えくださいませ』と彼女は頼んだ。
俺の理由はレイ任せ。
適当な理由をもっともらしく話すのは、レイの
得意分野だから。
夏休みの学生食堂は食事は出来ないが、何故か15時まで飲み物は頼めた。
最初の一杯は3人とも既に飲み終わっていたので控え室まで走ってくれたレイの分も注文する為に俺は立ち上がった。
クラリスとふたりだけでテーブルは囲めない。
登校日に仲良くお茶をしていた、なんて噂の上書きは要らない。
食堂の職員が、用意してテーブルにお届けしますと言ってくれるのを断り、急がなくていいですよと声をかけて、その場で待つ。
しばらくすると、レイが戻ってきたのでカップを3つ受け取り、トレイに乗せテーブルまで慎重に運ぶ。
ついでに、スローン侯爵家の御者にもクラリスが少し遅くなることを伝えてあげる、とレイが言うと
『委員のお仕事で遅くなるとお伝えくださいませ』と彼女は頼んだ。
俺の理由はレイ任せ。
適当な理由をもっともらしく話すのは、レイの
得意分野だから。
夏休みの学生食堂は食事は出来ないが、何故か15時まで飲み物は頼めた。
最初の一杯は3人とも既に飲み終わっていたので控え室まで走ってくれたレイの分も注文する為に俺は立ち上がった。
クラリスとふたりだけでテーブルは囲めない。
登校日に仲良くお茶をしていた、なんて噂の上書きは要らない。
食堂の職員が、用意してテーブルにお届けしますと言ってくれるのを断り、急がなくていいですよと声をかけて、その場で待つ。
しばらくすると、レイが戻ってきたのでカップを3つ受け取り、トレイに乗せテーブルまで慎重に運ぶ。