この胸が痛むのは
第33話
隣街で開かれる市場は0の付く日に広場で開催されている市だとリンゼイさんから教えていただきました。
大きく分けて野菜や果物を販売する『青物市』と、近隣の方がおうちにある不用品や手作りの品を持ち寄って、会話をしながら値段を決めていく『出会い市』があって、殿下はその出会い市に
興味を持たれたようでした。
青物市に行くのであれば、朝早く行かないとめぼしいものはないとの事ですが、旅行者の私達が野菜など購入するはずもなく。
出会い市なら、出品者も購入者ものんびりと朝食後に集まると聞いて。
私達もリンゼイさんのバロウズ風の朝食をいただいた後に、祖母達に見送られながら、出掛けることになりました。
パエルさんとはホテルの前で待ち合わせです。
時間になり、パエルさんは普通に楽しそうにこちらに向かって歩いて来ていたのに、馬車の側に立つ殿下達6人と共にいる私達ふたりに気付くと、そのまま後退りして背中を向けて駆け出そうとしました。
「○○○○、パエル!」と、リーエがその背中に向かって、トルラキア語で叫びました。
パエルと彼の名前は聞き取れたので、多分待ってと言ったのだと思います。
大きく分けて野菜や果物を販売する『青物市』と、近隣の方がおうちにある不用品や手作りの品を持ち寄って、会話をしながら値段を決めていく『出会い市』があって、殿下はその出会い市に
興味を持たれたようでした。
青物市に行くのであれば、朝早く行かないとめぼしいものはないとの事ですが、旅行者の私達が野菜など購入するはずもなく。
出会い市なら、出品者も購入者ものんびりと朝食後に集まると聞いて。
私達もリンゼイさんのバロウズ風の朝食をいただいた後に、祖母達に見送られながら、出掛けることになりました。
パエルさんとはホテルの前で待ち合わせです。
時間になり、パエルさんは普通に楽しそうにこちらに向かって歩いて来ていたのに、馬車の側に立つ殿下達6人と共にいる私達ふたりに気付くと、そのまま後退りして背中を向けて駆け出そうとしました。
「○○○○、パエル!」と、リーエがその背中に向かって、トルラキア語で叫びました。
パエルと彼の名前は聞き取れたので、多分待ってと言ったのだと思います。