この胸が痛むのは
温室から出て、邸に戻る前にクラリスに尋ねる。
「プレストンとアグネスには、何も言わずに行くのか?」
「……知らない方が追及されても答えようがないから。
私の為に嘘をつかせたくないのです。
また、落ち着いたら便りを出します」
何でも話し合おうと約束したアグネスには言いたいけれど、本人が知らせるなと言うなら、俺からは言えないな。
今回のドレスも見せたくはないが、無事に回収して、廃棄するか、アローズに返品するかして、クラリスも出国して。
……それからなら、俺の馬鹿さを話そうか。
玄関ホールに着くと、護衛が居なかった。
クラリスがドレスを取りに行く為に、2階へ上がる。
その時だった。
いきなり玄関の扉が開いて、出掛けていたはずの侯爵夫人が帰宅した!
「プレストンとアグネスには、何も言わずに行くのか?」
「……知らない方が追及されても答えようがないから。
私の為に嘘をつかせたくないのです。
また、落ち着いたら便りを出します」
何でも話し合おうと約束したアグネスには言いたいけれど、本人が知らせるなと言うなら、俺からは言えないな。
今回のドレスも見せたくはないが、無事に回収して、廃棄するか、アローズに返品するかして、クラリスも出国して。
……それからなら、俺の馬鹿さを話そうか。
玄関ホールに着くと、護衛が居なかった。
クラリスがドレスを取りに行く為に、2階へ上がる。
その時だった。
いきなり玄関の扉が開いて、出掛けていたはずの侯爵夫人が帰宅した!