この胸が痛むのは
第51話 アシュフォードside
スローン侯爵家の葬儀に参列する為、俺とバージニアは馬車に揺られている。
こいつが髪型に拘ったせいで、出発時間が遅れた。
葬儀に行くのに、どうして凝った髪型にするのか。
それに、予定では馬車は1台で、レイとカラン、護衛と俺で行くはずだったのに。
カランとレイは別の馬車で行くことになった。
また、第1王女が参列することで女官やら護衛も増えて。
広がり、馬車の中で場所を取る妹のドレスにイライラする。
「席は俺の隣だけど、世話はカランに頼んでいる。
何かあれば隣の俺じゃなくて、後に座ってる カランに言えよ」
「何かって、なあに!」
俺の言葉が気に入らないのか、喧嘩腰だな。
「飽きたから早く帰りたい、とか。
お花を摘みに行きたい、とかだよ」
「そんな事言わないわ、失礼ね!」
失礼なのは、お前だよ。
誰もお前を見に来ていないのに、そのお洒落は何なんだ?
基本的に、化粧は駄目だろう。
お前は侍女を脅して、化粧をさせたのか。
一応色は黒だけど、そんなに胸元の空いてる喪服は無いだろ。
首に巻き付けた真珠は、何重にしてるんだ。
お前は王家の評判を確実に落としている。
こいつが髪型に拘ったせいで、出発時間が遅れた。
葬儀に行くのに、どうして凝った髪型にするのか。
それに、予定では馬車は1台で、レイとカラン、護衛と俺で行くはずだったのに。
カランとレイは別の馬車で行くことになった。
また、第1王女が参列することで女官やら護衛も増えて。
広がり、馬車の中で場所を取る妹のドレスにイライラする。
「席は俺の隣だけど、世話はカランに頼んでいる。
何かあれば隣の俺じゃなくて、後に座ってる カランに言えよ」
「何かって、なあに!」
俺の言葉が気に入らないのか、喧嘩腰だな。
「飽きたから早く帰りたい、とか。
お花を摘みに行きたい、とかだよ」
「そんな事言わないわ、失礼ね!」
失礼なのは、お前だよ。
誰もお前を見に来ていないのに、そのお洒落は何なんだ?
基本的に、化粧は駄目だろう。
お前は侍女を脅して、化粧をさせたのか。
一応色は黒だけど、そんなに胸元の空いてる喪服は無いだろ。
首に巻き付けた真珠は、何重にしてるんだ。
お前は王家の評判を確実に落としている。