この胸が痛むのは
お菓子屋と、ローラの証言から気になり店名を
聞いた。
その店は王家御用達の、伯爵夫人がオーナーを
勤めている有名なチョコレート専門店だった。
恐らく、チョコレートが大好きなアグネスへの お土産に店に寄り、そして馬車を見つけられて
しまった。
これはアグネスには絶対に知られてはならない。
「それで、後をつけて?」
「侍女は私が叩かれた事も知っていますし、彼女と少し脅すだけならいいわねと話をして、御者に後ろを付けて、他には誰も居なくなったら、わざと気付かせて追いかけて脅して欲しい、と頼みました。
侍女から話を聞いて御者も王女殿下から命じられたのであれば、と」
「あの滑落した坂道まで追いかけたのなら、少し脅すだけ、の範囲を超えているとは思わなかったのですか?」
「これじゃ危ないとは思いましたけど、中から御者にもういいからやめて、とは言えなくて。
怖くて侍女と中で抱き合っていました。
凄い勢いで外は確認出来なかったのですが、急に止まって方向を変えて戻るのがわかって、終わったんだとほっとしたのですが、馬車を止められて扉を開けた御者に、怖い顔で
『落ちたよ、旦那様に話すからな』と。
あの御者は今までそんな風に話したことなかったから、すごく怖くて、別人みたいでした」
それで、父親である旦那様は御者に脅されて、金を要求された。
多分、その要求は一度では終わらない事を知っている伯爵は金を用意するからと、葬儀後に話し合いをすると言い。
待っている間に伯爵の送り込んだ者に命を狙われた御者は慌てて王城に自首してきた。
伯爵の送り込んだ者が、実は王太子の影だと気付かずに。
聞いた。
その店は王家御用達の、伯爵夫人がオーナーを
勤めている有名なチョコレート専門店だった。
恐らく、チョコレートが大好きなアグネスへの お土産に店に寄り、そして馬車を見つけられて
しまった。
これはアグネスには絶対に知られてはならない。
「それで、後をつけて?」
「侍女は私が叩かれた事も知っていますし、彼女と少し脅すだけならいいわねと話をして、御者に後ろを付けて、他には誰も居なくなったら、わざと気付かせて追いかけて脅して欲しい、と頼みました。
侍女から話を聞いて御者も王女殿下から命じられたのであれば、と」
「あの滑落した坂道まで追いかけたのなら、少し脅すだけ、の範囲を超えているとは思わなかったのですか?」
「これじゃ危ないとは思いましたけど、中から御者にもういいからやめて、とは言えなくて。
怖くて侍女と中で抱き合っていました。
凄い勢いで外は確認出来なかったのですが、急に止まって方向を変えて戻るのがわかって、終わったんだとほっとしたのですが、馬車を止められて扉を開けた御者に、怖い顔で
『落ちたよ、旦那様に話すからな』と。
あの御者は今までそんな風に話したことなかったから、すごく怖くて、別人みたいでした」
それで、父親である旦那様は御者に脅されて、金を要求された。
多分、その要求は一度では終わらない事を知っている伯爵は金を用意するからと、葬儀後に話し合いをすると言い。
待っている間に伯爵の送り込んだ者に命を狙われた御者は慌てて王城に自首してきた。
伯爵の送り込んだ者が、実は王太子の影だと気付かずに。