この胸が痛むのは
「レイは結婚が決まっていたから、連れていきたかったけれど無理だとあきらめていたんだ。
だけど本人も、ほら母親のマーシャル伯爵夫人もどうしても一緒に、と言ってくれて。
レイの方は結婚は帰国してからのつもりだったんだけど、婚約者が簡単でいいから早めて欲しいと言うので、来月の終わりにすることになったよ。
それで、アグネスも俺のパートナーとして出席してくれないか?」
「……」
マーシャル様のご結婚式に、パートナーとして?
来月の終わり……
「君はまだ喪中だし、そんな席には行きたくないと言うなら、無理強いはしないけれど……そろそろ公にしたいと……」
「来月の終わり……私は居ません」
「居ません、ってどうして?」
無意識に、居ないと口にしていました。
急に決まったと仰っておられましたが、婚約を披露するはずの夜会の後のことでしょう。
本来なら、姉が殿下のパートナーとして出席した結婚式など、出られるはずもないし、出たくもありません。
だけど本人も、ほら母親のマーシャル伯爵夫人もどうしても一緒に、と言ってくれて。
レイの方は結婚は帰国してからのつもりだったんだけど、婚約者が簡単でいいから早めて欲しいと言うので、来月の終わりにすることになったよ。
それで、アグネスも俺のパートナーとして出席してくれないか?」
「……」
マーシャル様のご結婚式に、パートナーとして?
来月の終わり……
「君はまだ喪中だし、そんな席には行きたくないと言うなら、無理強いはしないけれど……そろそろ公にしたいと……」
「来月の終わり……私は居ません」
「居ません、ってどうして?」
無意識に、居ないと口にしていました。
急に決まったと仰っておられましたが、婚約を披露するはずの夜会の後のことでしょう。
本来なら、姉が殿下のパートナーとして出席した結婚式など、出られるはずもないし、出たくもありません。