この胸が痛むのは
母親のアライアから預かった事前に提出された
クジラ側の参加者内訳を読み、レイが声を上げた。
「給餌は普通、動物にエサを与える行為で……」
クラリスはそれ以上、口にしなかったが。
彼女と俺とレイが思い浮かべた事は、大体同じ
だったと思う。
「メインと飲み物とスイーツ。
各自1名だな」
「専属給餌士とはねぇ……食事さえ自分では動かない、ってことか?
かの国の事務官がそれの肩書きをどうするか、苦慮したのが忍ばれるな」
俺に続いて、呆れたようにレイが言う。
コイツは今回初めてフォンティーヌ王女の実物を目にするのだ。
侍女3人は両腕を持つ2人に、後ろに付く1人。
その時のコイツの顔は見物だな。
俺も届けを記入した事務方の、その的確な命名センスに脱帽だ。
意外とここから例の王女の呼び名が広まっているのかも知れない。
「この護衛以外に国から何人か潜ませている可能性は?」
「正式な使節団、って言える位の人数でいらっしゃってるけど、それ専門の仕事をする人間を国があの王女に貸し出すとは思えないんだよな」
クジラ側の参加者内訳を読み、レイが声を上げた。
「給餌は普通、動物にエサを与える行為で……」
クラリスはそれ以上、口にしなかったが。
彼女と俺とレイが思い浮かべた事は、大体同じ
だったと思う。
「メインと飲み物とスイーツ。
各自1名だな」
「専属給餌士とはねぇ……食事さえ自分では動かない、ってことか?
かの国の事務官がそれの肩書きをどうするか、苦慮したのが忍ばれるな」
俺に続いて、呆れたようにレイが言う。
コイツは今回初めてフォンティーヌ王女の実物を目にするのだ。
侍女3人は両腕を持つ2人に、後ろに付く1人。
その時のコイツの顔は見物だな。
俺も届けを記入した事務方の、その的確な命名センスに脱帽だ。
意外とここから例の王女の呼び名が広まっているのかも知れない。
「この護衛以外に国から何人か潜ませている可能性は?」
「正式な使節団、って言える位の人数でいらっしゃってるけど、それ専門の仕事をする人間を国があの王女に貸し出すとは思えないんだよな」