この胸が痛むのは
王女が泣いてたから?
そんな事は俺には関係ない、俺が泣かせたんじゃない。
噂は噂でしか、って。
こっちは情報提供のつもりで、聞いた話をしただけだ。
そりゃ、ちょっとは誇張したかも知れない。
でも、世界中で知られてる噂だ。
お前だって
『あの王女ですよ? 報酬は?』なんて言ってたじゃないか。
何で? 何で! 自分だけそんな話してません、
みたいな顔して!
そんな……アグネスにそっくりな顔で。
俺を責めるように見て……
「ちょ、ちょ、あっちに移動しよう」
俺達のバチバチの雰囲気を察したレイが俺の背中を押した。
いくら親しくても女性に触れるのは躊躇われるのか、クラリスには身振りで誘う。
だが、クラリスは動かない。
「私はフォンティーヌ王女とお話をしてきますね。
あちらでは皆様、楽しそうですもの」
「おい、勝手に動くなよ」
レイが場所を変えて気を落ち着かせようとしてくれてるんだぞ。
そんな事は俺には関係ない、俺が泣かせたんじゃない。
噂は噂でしか、って。
こっちは情報提供のつもりで、聞いた話をしただけだ。
そりゃ、ちょっとは誇張したかも知れない。
でも、世界中で知られてる噂だ。
お前だって
『あの王女ですよ? 報酬は?』なんて言ってたじゃないか。
何で? 何で! 自分だけそんな話してません、
みたいな顔して!
そんな……アグネスにそっくりな顔で。
俺を責めるように見て……
「ちょ、ちょ、あっちに移動しよう」
俺達のバチバチの雰囲気を察したレイが俺の背中を押した。
いくら親しくても女性に触れるのは躊躇われるのか、クラリスには身振りで誘う。
だが、クラリスは動かない。
「私はフォンティーヌ王女とお話をしてきますね。
あちらでは皆様、楽しそうですもの」
「おい、勝手に動くなよ」
レイが場所を変えて気を落ち着かせようとしてくれてるんだぞ。