エリート国際弁護士に愛されてますが、身ごもるわけにはいきません
これまで女性の下着に好みなどなかった大和だが、ベビーフェイスの瑠衣が着るセクシーなランジェリーのアンバランスさに、倒錯的な昂りを感じる。
まじまじと見つめる視線に耐えられなくなったのか、瑠衣が頬を赤らめて、その下着を選んだ経緯を説明する。
「あ、あの、井口様を元カノだって思ってたから、大和さんはもっと大人っぽい女性が好みなのかなって。だから……」
「瑠衣」
「似合わないですか?」
膝に乗せた状態の至近距離で不安そうに見つめてくる瑠衣の破壊力抜群な姿に、目眩すら感じる。
これが計算ではないのが瑠衣であり、惹かれた理由でもある。いわゆる天然小悪魔というやつだ。
「いや。俺の好みは瑠衣だから。なにを着てようと可愛いし、他と比べたりしない」
必死に理性をかき集めながら答えるが、頭の中は沸騰寸前だった。
(俺の好みを考えながら下着を選ぶって……あぁ、やばい。このままだと抱き潰しそうだ)
大和に抱かれる準備をする瑠衣を想像し、早く愛し合いたい欲求が頭をもたげる。
しかし、ようやく瑠衣の気持ちを言葉で聞けたのだから、今日は優しく丁寧に、初夜のような気分で抱くべきだと自分を戒めた。