エリート国際弁護士に愛されてますが、身ごもるわけにはいきません

「可愛いデザインもいいけど、こういうのも新鮮でいい」

すると、大和の言葉に安心した瑠衣が、嬉しさを顔いっぱいに表現した笑顔を見せた。

(あぁ、この笑顔だ)

ずっと、瑠衣のこの表情が見たかった。

計算や打算の一切ない純粋な笑顔は大和を癒やし、愛しい気持ちでいっぱいにさせる。

触れたくて逸る気持ちを持て余し、剥がれ落ちそうな紳士の仮面を投げ捨てたくなるが、ギリギリで年上の男の矜持を保とうと、こっそり深呼吸をした。

下着越しに胸の膨らみに口づけながら、腰のリボンを指先で撫でたあと、その先端をそっと引っ張った。

「あっ」

いとも簡単にはらりと解けた紐は意味を成さずに太ももに垂れ下がり、瑠衣が慌てて押さえようとする。

「だめ。瑠衣の手はここ」

彼女の手を自分に首に回させ、鎖骨や胸元を舌で擽りながら、両手は半分脱げかけた下着をからかうようにお腹や太ももを撫で回す。

< 168 / 200 >

この作品をシェア

pagetop