エリート国際弁護士に愛されてますが、身ごもるわけにはいきません

自分の身体の一番奥深いところまで大和を引き込み、全身で彼を抱きしめる。

すると、大和が呻くように息を吐き出した瞬間、一番深いと思っていたさらに奥まで彼が入り込んできた。

「あ、やぁ……っ!」

息が詰まるほどの衝撃に耐えきれず、思わず大きな声が出た。

「ったく……激しくしないよう、こっちが必死に理性で抑えてるっていうのに」

珍しく乱雑な口調の大和が大きく頭を振る姿は野生の獣を彷彿とさせ、思わず見とれてしまう。

「瑠衣」
「大和、さん……」
「可愛い。ようやく俺のものになった」

やがてゆっくりと律動が再開され、優しく労るように瑠衣を抱きしめ、目元や頬に何度もキスを降らせる。

言葉通り理性を働かせているのか我武者羅な激しさはなく、瑠衣が反応を見せるところを用心深く探っていく。

愛撫と同様、焦らされているのかと思うほど甘やかで蕩けるような快楽を浴びせられ、ついに瑠衣の脳裏で光が弾けた。


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