余命8ヶ月。






あれ……私いつの間にこんなに綺麗な花畑に来てたんだろう。

小川もあって綺麗。





『━━━━━』

『━━━━━━━』






誰?なんて言ってるか聞こえない。

え・・・・・・・、



「おか、あさん?おとうさ、んも·····」



遠くて顔があまり見えない。

なんて言ってるの?もっと近くに·····、



『『まだだよ。』』



まだ?何が?ねぇ、何の話?

「おと!」






━━━━━━━━━━━


「おに、いちゃ?」



目を開けるとそこにはお兄ちゃんがいた。

お母さんやお父さんが亡くなった時、寂しくて小さい頃の家族で過ごした記憶をよく夢で見た。

でも家族であんなところに行ったことなんてない。

なんだったんだろう。



「すごい熱だな·····。
仕事は休めないし、1人で大丈夫?」
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