余命8ヶ月。
「君は全く我儘じゃない。
気持ちを話してくれるまで一生付きまとって質問する。」
それは·····困るなぁ·····もう無理だ。
私の気持ちが溢れちゃう。
「·····小戸森さんともっと仲良くなりたいです。沢山、お話をしたい。」
「ふっ·····」
「面白い子だわ(笑)」
飛鳥馬さん以外の人が私を見て笑う。
やっぱり変なこと言っちゃったよね。
「よく言えました。」
綺麗な顔が微笑んで私を見つめる。····さっきまで別世界のようなステージに立って何千人もの人を魅了していた人が私を見つめてる。なんだか急に恥ずかしくなった。
“奏”の小戸森さんは綺麗で、かっこよくて、私なんかとは別世界の人だ。
「ねーねー、誰がかっこよかった?」
速水さんが聞いてきた。
カラフルBOYSでも聞かれたけど芸能人はその質問好きなのかな。…なんだか言うの恥ずかしいなぁ。
お兄ちゃんだったら迷わず言えるのに。
「桜樹でしょ?(笑)
君の知り合いの人も言ってたもんね。
ブラコンって。」
雪ちゃんが話してたのしっかり聞いてたんだ·····恥ずかしいし、お兄ちゃんのままでいいや。開き直っておこう。
「ブラコンは変ですか?」