余命8ヶ月。


畳だ。
こんな感じの焼肉屋さん初めて来たなぁ。
小戸森さんは自分の隣の座布団を叩きながら私を呼んだ。


・・・・・・・



なんだろう。
小戸森さんと目が合うとすごく恥ずかしくなった。



「早く座らないと食べれないんだけど。」



飛鳥馬さんは怖い目つきで言った····怖い。



「座ります·····。」



私は怖くてすぐに小戸森さんの隣に座った。飛鳥馬さんは睨んでいたしやっぱり怒ってるよね。
だけど遺産目当てとか容姿とかそんなことは無い。でもコンサートを見てから小戸森さんをあまり直視できないのはどうしてだろう。



「周作も納得しただろ?子供みたいにふてくされんなー。」



右京さんが飛鳥馬さんを見て言った。
移動中に話したのかな。
小戸森さん…どんな話をしたんだろう。
10個も年下だし妹を見ている感じで心配とか?私を心配…するわけないか。

昨日出会ったばかりで妹でもないし心配でもないだろうな。だけどだったら何なんだろう。

妹……、そっか…!私にとって小戸森さんはお兄ちゃんみたいなんだ。
優しくて、私の意思を尊重してくれる。
コンサートでお兄ちゃんのいつもとは違う姿を見ちゃった感じ……?
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