余命8ヶ月。
「……でたよ悪ノリ、うざー。」
「よし、不戦敗で周作がやれ。」
「おいおい、ふざけんなよ…あれ?みんな賛成?俺が不戦敗?」
皆さん色々言っているけど表情はとても楽しそう。
飛鳥馬さんもさっきとは違い柔らかい雰囲気になってる。
「あー、じゃあさ……」
小戸森さんが子供のような表情で皆さんに話しかけようとした時、私と目が合った。
「……」
「……」
ほんの1秒だけ2人で見つめあってた。
謎の時間·····。
「……?」
私は首を傾げてみた。
「んーん、なんでもない。」
小戸森さんはみんなを眺めて笑っていてそれからの時間はあっという間だった。
クールな飛鳥馬さんが皆に遊ばれて、だけど飛鳥馬さんも楽しそうで本当に信頼しあっていることが伝わってくる。
そんな時だった。
お兄ちゃんからの電話だ。
「あと15分くらいで着くから。」
皆さんに伝えると時間が過ぎるのが早いと驚いていた。
「俺お手洗いー」
「女の子いるからって言葉変えてるし(笑)」
「俺も行くー」
「え……と、」
私が声をかけようとした時には飛鳥馬さん以外トイレへ行ってしまった。