余命8ヶ月。


『桜樹には言ったの?やりたいこと。』


「実は·····まだ言えてなくて、今日帰ってきたら話そうとは思ってるんですけど。」



挨拶とかはしてくれるけどすぐに部屋に入ってしまうから話すタイミングがわからない。



『もしかして怒られちゃった?』


「へ·····?」


『俺が勝手に連れ回したから君が怒られたんじゃない?』


・・・・・・・


怒ってるのかな·····?


「·····やっぱり、そうなんでしょうか。」



今までは2人でリビングにいる時間が長かったのに昨日も仕事から帰ってくるとすぐに部屋に入って行った。



『俺のせいでごめん。』



謝られてしまった。



「いえ、私が勝手について行ったんですから気にしないでください!
今日·····話してみます。」


『ありがと、頑張って。』



不思議·····小戸森さんからそう言われるだけでなんでも頑張れそう。



「あ、私がまたお手伝いを始めたら偶然会うかもしれませんね。」



ばったり会う想像をした。
また笑い合えるかもしれない。



『どうだろ·····カラフルBOYSとは仕事のジャンルが違うしあんま被んないんだよね。
音楽番組の場合は一緒になることもあるけど。』
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