余命8ヶ月。
それは·····私の意見を言っていいものなのだろうか。
「皆さんで話し合わないと。
私は部外者ですから。」
全くもって関係のない私が何か言うなんてダメだ。
『関係·····、俺としては大ありなんだけど。
君の意見を聞きたい。
それとも話を聞いてくれるって言ったのはもう忘れた?』
·····そんな言い方はずるい。
意見を言わざるを得ない。
「では·····、正直に言わせていただきます!」
『んふふ·····、どうぞ。』
人に意見を言うのって緊張するなぁ。
勢いに任せて言っちゃおう。
「奏さんの歌はとても凄いです。
皆さんそれぞれ個性のある歌声で、なのに·····奏さんの歌は一体感もあってとても魅力的に思えて私は、大好きです。」
コンサートを見た時、奏さんはダンスにも特化していると感じた。
けど1番の魅力はやっぱり歌唱力だと思う。
「でも、それと同時に一緒にご飯を食べた時の奏さんも私は大好きでした。
飛鳥馬さんをいじったり、ゲームをしたり、皆さん心の底から楽しそうで⋯少し羨ましいくらい。それを知ってるのが私を含めて少数なのは残念です。
もっと色んな人に奏さんの仲良しな姿を見て欲しいです·····!」