余命8ヶ月。
私には友達が2人しかいなくて、数ヶ月しか一緒にいれなかったけど3人で過ごした日々は宝物だ。それは皆さんも一緒だと思う。
きっと奏というグループは5人にとってかけがえのない心の居場所。そんな大切な場所で心から笑っている奏さんをたくさんの人に知ってもらいたい。
「だから·····、バラエティにも挑戦してみて欲しいです。5人が素の姿で色んなことをしているとスタッフさんが想像しているより何倍も面白い番組になると思います。」
「でも俺達を6年間応援してくれたファンはバラエティは見たくないと思うんだよね。
·····きっと俺達の音楽を好きになってくれたんだろうから。」
小戸森さんはファンの望む人物になりたいのかな。
それとも失望されるのが怖い?でも小戸森さんは私に言った。
『もっとわがままになればいい』
『俺が叶える』って。
これは私のわがままだ。
「私は見てみたいです。
奏さんが·····小戸森さんが、ふざけたり笑いあったり、なのに急にかっこよく歌ったり、信頼し合ってとても仲良しな奏さんを·····!」
思わず沢山話してしまった。
「すみません·····本当に皆さんが楽しそうだったので。」
小戸森さんの声が聞こえてこない。
悪いこと言っちゃったかな·····。
『ベースはバラエティで、色んなことをしてみようかな。それから·····例えば、月に1回とか音楽コーナーを作ってもらってそこで数曲メドレーとかを披露する。』
奏さんが笑いあってる風景が頭に思い浮かんだ。