余命8ヶ月。
「奏さんの番組はきっとすごく面白くて毎週見たくなっちゃいますね。」
『毎週見て、毎週感想教えてよ。』
小戸森さんの優しい声が頭に響く。
毎週·····いつから放送なんだろう。
「そんなに連絡したら小戸森さんが大変ですよ·····?」
私達は友達でもない、恋人でもない、ましてや家族でもない。
小戸森さんは凄い人で私が簡単に連絡をとっていい相手じゃない。
『俺は毎日でも連絡したい。』
私、どうしちゃったんだろう。
小戸森さんに言われる言葉が全て頭に響く。ドキドキして胸が熱くなって、この感情は?
「私、本当に連絡しちゃいますよ?」
『待っとく。』
そんなふうに言われたら私は勘違いしちゃう。深呼吸をしよう。
·····大丈夫、小戸森さんはお兄ちゃんと同じなんだから。