余命8ヶ月。
2
━━━ガチャ━━━
「おかえり!」
玄関の音がしてリビングの扉が開く時、私はキッチンで夜ご飯を準備しながらお兄ちゃんにそう言った。
「ただいま·····。」
「ご飯まだでしょ?一緒に食べよう。」
昨日はあまり喋れなかったし、小戸森さんにも応援されたから今日こそやりたいことを話したい。
「準備してくれてありがとう。」
微笑んだお兄ちゃんを見て安心した。
いつもの優しいお兄ちゃんだ。
「やっぱり桜音羽の作る切り干し大根のサラダは美味しいね。」
これは私が小さい頃、お兄ちゃんの好物だった。
お母さんの作るこのサラダはすごく美味しくて、私も大好きで料理を始めるきっかけの食べ物。
火を使わないし、お湯も使わないから火傷の心配がなくてお母さんが勧めてくれて子供の私もすぐに作れるようになった。
「お兄ちゃん、この前言えなかったやりたいことなんだけどね、」
私が口を開くとお兄ちゃんはこちらを見た。話を聞いてくれるんだ。
「私、お兄ちゃんのお手伝いがしたい。」
しばらくの沈黙の後、お兄ちゃんは私に質問をしてきた。
「ん?俺の手伝い?今でも充分助かってるけど·····?」
不思議そうなお兄ちゃん。
お手伝いって言葉だけじゃ私が何をしたいか伝わらなかった。
「おかえり!」
玄関の音がしてリビングの扉が開く時、私はキッチンで夜ご飯を準備しながらお兄ちゃんにそう言った。
「ただいま·····。」
「ご飯まだでしょ?一緒に食べよう。」
昨日はあまり喋れなかったし、小戸森さんにも応援されたから今日こそやりたいことを話したい。
「準備してくれてありがとう。」
微笑んだお兄ちゃんを見て安心した。
いつもの優しいお兄ちゃんだ。
「やっぱり桜音羽の作る切り干し大根のサラダは美味しいね。」
これは私が小さい頃、お兄ちゃんの好物だった。
お母さんの作るこのサラダはすごく美味しくて、私も大好きで料理を始めるきっかけの食べ物。
火を使わないし、お湯も使わないから火傷の心配がなくてお母さんが勧めてくれて子供の私もすぐに作れるようになった。
「お兄ちゃん、この前言えなかったやりたいことなんだけどね、」
私が口を開くとお兄ちゃんはこちらを見た。話を聞いてくれるんだ。
「私、お兄ちゃんのお手伝いがしたい。」
しばらくの沈黙の後、お兄ちゃんは私に質問をしてきた。
「ん?俺の手伝い?今でも充分助かってるけど·····?」
不思議そうなお兄ちゃん。
お手伝いって言葉だけじゃ私が何をしたいか伝わらなかった。