余命8ヶ月。
私は流され過ぎかな?でも今日はお兄ちゃんとのご飯もすごく楽しく感じてるし、楽しいことが悪いってことは無いよね?



「おまたせしました、ごゆっくり。」



宇喜多さんはご飯を置くとすぐに部屋から出た。


・・・・・・・


2人とも宇喜多さんが出ていった方を見つめて黙ったまま。



「·····ねぇねぇ、宇喜多さんってイケメンじゃない?」


「言うと思った。 」



どうやらお兄ちゃんには私の考えてることがわかるらしい。



「小戸森さんと速水さんと宇喜多さんは幼なじみなんだって。
3人揃って顔が整ってるなんてなんだか凄いよねぇ。
昔からモテてそう。」


「·····いいから食べよう。」



少し冷たいお兄ちゃん。
また嫉妬?なんだかこんなお兄ちゃんも面白くて好きだなぁ。



「もちろん1番はお兄ちゃんだよ?」


「知ってるー。」



そう言いながらも顔が真っ赤。
宇喜多さんが出してくれたご飯はとても美味しかった。
だけどこの美味しさはそれだけじゃない。
大好きな人と食べるとこんなにも美味しいんだ。
これはきっとすごく幸せなこと。



「「ご馳走様でした!」」


「よし、まず事務所に連絡する。」



早速お兄ちゃんは事務所に電話をしてくれてる。
この部屋は窓があって外が見える。
私は窓を開けた。
< 147 / 306 >

この作品をシェア

pagetop