余命8ヶ月。
色んなことが頭の中を回ってて考えがまとまらない。
どうするのが正解なんだろう。



「桜音羽が関わるのはメンバーと収録スタジオにいるスタッフが多いだろうし、スタッフさんは現場によって変わるから言う必要は無いかもね。」




だったらカラフルBOYSの皆さんに伝えるってこと?皆さん気を使っちゃうよね。
それも嫌だなぁ。



「·····メンバーにも嫌?」



お兄ちゃんは気持ちを見透かした。



「うん·····。
あ、でももう言ってるんじゃないの?」


「言ってないよ?いつか言おうかなとは思ったけどあんまり、ねぇ?タイミングというか·····桜音羽が知られてもいいなら報告するけど嫌なら絶対に言わない。」



これからお兄ちゃんにはなんでも本音で話そう。
今までも嘘なんてついた事ないけど私は死ぬまで嘘をつきたくない。



「私は、誰にも病気のことを言いたくない。」



真っ直ぐにお兄ちゃんを見つめる。



「わかった。
ただ、俺が一緒にいれない時に何かあったら困るから1人だけ伝えてもいい?
個人での仕事の場合はバラバラだから桜音羽には俺か、そっちについてもらう。」



お兄ちゃんがそう言うってことはきっとそれが最善と思ったから。



「わかった。」
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