余命8ヶ月。
「いや、これこの子。」
肩に手を置かれた。
たしかにこの写真だと顔が隠されてるから私かなんてわかんないよね。
「撮られちゃってたんだね。
どうすればいいんだろう·····。」
私は初めてのことで対応の仕方が分からない。
「明後日、生放送のラジオがあるからそこで報告するか。」
そう言ってお兄ちゃんは笑った。
「「はぁ〜····· 」」
メンバーも皆さん安堵したようだ。
「お騒がせしてすみません。」
「兄弟仲がいいのはいい事だよ(笑)」
黒木さんは微笑んだ。
そんな感じでガヤガヤしてると山崎さんがスマホを手にした。
「問題なしってことでピザ頼もー!」
「近所なんでしょ?なら直接取りに行けば?」
そんなことを言ったのは木下さんだった。
「えぇ〜配達してもらおうよ。」
「わざわざ取りに行くの?」
「あ、でも割引があるでしょ?行ったらいいのにー!」
配達ではなく取りに行くとその分を割引してもらえる。
川島さんは賛成みたい。
「·····仕方ない。
散歩がてら取りに行こうか。」
黒木さんは乗り気になったみたい。
「桜音羽っちも行こー?」
山崎さんが私の手を取ろうとした。
というかそれはあだ名でしょうか·····。
山崎さんの背後に冷たい目をしたお兄ちゃんが近づいてきてる。