余命8ヶ月。
「着れた?」
扉をノックされた。
「は、·····はい!」
慌てて返事をしてそして扉を開けた。
「来てきて!」
川島さんに手を引かれる。
2人が私の正面に並んだ。
「うん·····いいね!」
「これならいける。」
?????????
意味が全く分からない·····。
「ここに座って。」
私が着替えている間にソファの前のテーブルにすごく本格的そうなコスメボックスとウィッグ?みたいなものが置かれている。
言われるがまま座ると木下さんが正面に座った。
「目を閉じて。」
まぶたを閉じると顔全体を触られ始めた。
「!?!?!!!????」
私は咄嗟に声を出した。
「これは何なんでしょう!?状況が分からないんですが·····」
「そうだった。ごめんねー、説明忘れてた(笑)」
隣から川島さんの声がする。
「時間ないからこのまま話すよ。
そのまま目は閉じてて。」
「李桜からの頼みなんだよね。」
お兄ちゃんからの?それは·····「桜音羽ちゃんと碧音さんが会えるように方法を考えて欲しいって。」
「あ、えるように·····?」
川島さんから伝えられたことはよく理解できなかった。