余命8ヶ月。
時計を見るともう7時30分だった。
私も準備しなきゃ。
大きな病院は電車で30分ほど。
その病院の第一印象は緑の多い場所だと思った。
私は自然な場所を見るのも好きでどこか安心した。
それと同時に自分が緊張していたことに気がついた。
深呼吸をして病院に入ると受付を済ませ検査室の前まで移動し、すぐに検査は終わった。
だけどそこからが長かった。
検査が終わってとっくに2時間は過ぎた。
友達から心配のメッセージが入ってる。
《昨日も休んでたけど大丈夫ー?》
《困ってることがあったら連絡するんだよ!》
2人は本当に優しいなぁ。
まだ結果を聞いてないから元気とは言えないし、病院が終わったら返信しよう。
━ブッ━ブッ━
スマホが鳴った。
お兄ちゃんからメッセージだ。
《体調どう?》
返信をしようと思った時、「桜樹さん。」やっと診察室へ呼ばれた。
「初めまして。
昨日お電話でお話させていただいた天野(あまの)です。」