余命8ヶ月。
「美味しそうなもの見つけた!」
浬さんはお店の中へ入ってくると私の腕を引いて外へ連れていった。
ワッフルのお店があるみたい。
「俺はカスタード!」
「全部美味そう·····。」
2人はメニューを見て楽しそう。
楓ちゃん置いてきちゃった。
「桜音羽っちどうするー?」
楓ちゃんが来る前にお昼ご飯食べたし····あまりお腹は空いていない。
「美味しそうだけど····お腹すいていないので大丈夫です。」
「僕まだ決めらんないんだけど桜音羽っちはどういうのが好き?」
朝陽さんに質問された。
改めてメニューを見てみた。
色んな種類があるみたいだけど私は定番系が好きかもしれない。
「チョコですかね·····。」
悩みながらも答えた。
「ありがと!」
そういうと浬さんと二人で注文している。
あの二人は性格が似ているんだろうなぁ。
人懐っこいというか明るいというか。
「ねぇ。」
━ビクッ━
後ろから急に声をかけられて驚いてしまった。振り返るとお店から出てきた楓ちゃんがいた。
「目を閉じて手を貸してー」
私は疑問に思いながら手を楓ちゃんの方へ差し出し、まぶたを閉じた。
何かを付けられてる。まさかだけど·····ねぇ?
「いいよ。」
ゆっくりと目を開けた。