余命8ヶ月。
私にはこれくらいしか言えない。
もちろん出来ることがあるならしたい。
「·····、じゃあどこか行こうよ。」
「そんなことでいいんですか?」
「俺にとっては超重要!」
なにかお仕事の参考にしたいとか?
わかんないけど·····「私に出来ることなら!」
失礼なことを言ってしまったのは私だ。
それに、碧音さんとのお出かけなんて嫌なわけない。
「じゃあ、水曜午後から休みだから待ち合わせて行こう。
また連絡する。」
「待ってます!」
そのまま電話は切れた。
碧音さんとお出かけ·····、どうしよう楽しみだ。
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「年上が余裕の無い嫉妬って最悪じゃん·····。」
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数日後、ついに水曜日がやってきた。
午後2時に碧音さんと出かける日だ。
男装メイクは時間がかかるから午前のうちに準備を始めた。
「よしっ·····!」
何とかそれなりには見える。
家のことを終わらせ服を着替えてメイクをした。
もう準備はバッチリ。
あと1時間後に待ち合わせ。
・・・・・・・
することも無いし、もう家を出ちゃおうかな。
戸締りの確認して私は家から出た。
碧音さんとの待ち合わせ場所はここから20分くらいの場所。
ゆっくり歩いていこう。