余命8ヶ月。
「今度出かけるのは聞いたけど2人ともあんまり桜音羽ちゃんに迷惑かけんなよー。」
「「それは····どうかな!」」
浬さんと朝陽さんの反応を見て呆れている黒木さん。
むしろ迷惑をかけてるのは私じゃないかな。····って、ダメダメ。
みんな迷惑じゃないって言ってくれてるのに私がそんな考え方ばっかりしちゃ駄目だ。
「私、楽しみです。
2人と一緒に出かけれるの!」
「俺も!」
「テーマパークは楽しみ方も色々だよねぇ!」
「気をつけてね。」
お兄ちゃんから声をかけられた。
病気のことかな。
「2人とも桜音羽に何するかわかんないから警戒心無くしちゃいけないよ。」
最近、お兄ちゃんが毒舌なことを知った。
でもこんなタイプのお兄ちゃんも私は嫌いじゃない。
「そろそろスタンバイだ。」
中沢さんが教えてくれてバタバタと楽屋を出ていった。
カラフルBOYSは頑張ってる。
私も、わたしにできることを頑張ろう。
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「ふー·····。」
「お疲れ。(笑)
大丈夫?」
初仕事を終えて安らげる家へ到着。
想像以上に大変だった。
私しっかり働けてたかな。
「大丈夫じゃないかも·····。」
「え····!?病院行く????」
焦ってるなぁ。
ちょっと面白くて口角が上がってしまう。
「でも、楽しかった。」
安堵してるお兄ちゃん。
「無理せずボチボチね。」
私はこの日、そのままリビングで寝てしまった。
だけど朝起きたらベッドの中だった。
言うまでもないお兄ちゃんだ。
そして私は心の底から幸せを感じた。
色んな人と関わる喜びを知ることが出来たんだ。