余命8ヶ月。


なんで疑問形なんだろう。
せっかくなら一緒に被りたいなぁ。
2人はこんなに楽しそうだし私もせっかく来れたなら碧音さんと楽しみたい。
碧音さんに似合いそうなものを手に取って近づいた。



「一緒に被りませんか?」



恥ずかしいけど勇気をだして聞いてみた。
顔赤くなってないといいな。



「じゃ、君もこれね。」



お揃いの被り物を選んでくれた。
嬉しいなぁ。
それからみんなで色々回って、パレードやショップをみた。
時々、浬さんがジェットコースターに行くと言って碧音さんは引っ張って連れていかれた。

気がつくと暗くなっていた。
すごく楽しいけどせっかくならアトラクションも少し乗りたかったな。
なんてわがままだけど。
欲張りすぎるぞ私。


「桜音羽っち、何かやりたいことあった? 」



浬さんがこれで最後と言って碧音さんを連れてジェットコースターに行っている間、私は朝陽さんとベンチで休憩をしていた。



「楽しかったですよ?」


「僕にはわかるよ。何か乗りたかったんじゃない?」



どうしてバレちゃうんだろう。



「ちょっと、だけ、乗り物も乗りたかったなぁって·····。
なんで気づくんですか?」


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