余命8ヶ月。

4

━━━━━━━━━━━
桜音羽目線


｢桜音羽、ごめん片付けといてー！｣

｢撮影に行ってくるね。｣

｢終わったら僕たちの見に来て。｣


メンバーの皆さんは私に声をかけると楽屋から出て行った。私は言われた通り片付けを始めた。


それにしても性格が出るなぁ。


まずは黒木さん。几帳面な性格が楽屋でもよく分かる。全部綺麗に並べられてて触らない方が良さそう。

中沢さんはさっきまで片付けてたはずなのにまとまっていない。とりあえず並べて後で確認かな。

朝陽さんの場所は全く物がない。初めて見学させてもらった日は色々置いていたけどその1回だけで全てカバンに入れているみたいだ。

楓ちゃんは色々と散らかっている。少し意外だった。だけど宝物だけは綺麗に片付けるタイプらしい。メイク用品だけはきっちりとケースに入っている。

お兄ちゃんは知ってはいたけど外でも片付けは苦手らしい。マスクはあっちにスマホは共用スペースに、そんな感じで色々な場所へ置きっぱなし。家の片付け方教えとかないとな。

そしてお兄ちゃんと同レベルの人がもう1人。浬さんだ。ただ汚し方のジャンルは違う。お菓子やジュースを沢山持ってきて食べたりみんなに分けたりしていてそのゴミがテーブルに沢山。


お兄ちゃんと浬さんの片付けが1番大変に感じる。お給料も貰うんだししっかりやり遂げよう。それに身の回りのお世話は結構好きだったりする。
< 216 / 306 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop