余命8ヶ月。
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桜音羽目線
碧音さんとの電話は楽しくて気持ちが暖かくなった。
なのに電話を切るとまた手が震え始めて少し痛く感じるのは気のせいだろうか。お兄ちゃんは明日も早いと言っていてきっともう寝てる。私はひとりでその震えが落ち着くまで待ってやっと眠りに入れたのは夜中の2時を回った頃だった。
━━━━ピンポーン━━━━
インターホンの音で私は目を開けた。今は何時だろう。ボヤけた視界で時計を見るともう正午を回る頃だった。
私は慌てて毛布から飛び出ると家にお兄ちゃんはいなかった。きっと起こさずに行ってくれたんだ。
━━━━ピンポーン━━━━
もう一度インターホンが鳴って私がモニターを見るとそこには雪ちゃんの姿が映されていた。
碧音さんと遭遇した日に会ったのが最後だから2ヶ月くらい前になるんだ。時間が経つのはあっという間だ。
玄関を開けると雪ちゃんは私に飛びついた。私は受け止めることが出来ずにそのまま倒れ込んでしまった。
「桜音羽ちゃ~~ん·····!」
その表情に私は驚いた。雪ちゃんの瞳から涙が溢れていたから。とりあえずソファに座ってもらってお茶を出すと雪ちゃんはまた涙が溢れていた。
「こんなに優しいのに、なんで····」
自分の手を握りしめている雪ちゃんを見てやっと泣いている理由がわかった。私の病気を知ったんだ。
「いつ聞いたの?」
桜音羽目線
碧音さんとの電話は楽しくて気持ちが暖かくなった。
なのに電話を切るとまた手が震え始めて少し痛く感じるのは気のせいだろうか。お兄ちゃんは明日も早いと言っていてきっともう寝てる。私はひとりでその震えが落ち着くまで待ってやっと眠りに入れたのは夜中の2時を回った頃だった。
━━━━ピンポーン━━━━
インターホンの音で私は目を開けた。今は何時だろう。ボヤけた視界で時計を見るともう正午を回る頃だった。
私は慌てて毛布から飛び出ると家にお兄ちゃんはいなかった。きっと起こさずに行ってくれたんだ。
━━━━ピンポーン━━━━
もう一度インターホンが鳴って私がモニターを見るとそこには雪ちゃんの姿が映されていた。
碧音さんと遭遇した日に会ったのが最後だから2ヶ月くらい前になるんだ。時間が経つのはあっという間だ。
玄関を開けると雪ちゃんは私に飛びついた。私は受け止めることが出来ずにそのまま倒れ込んでしまった。
「桜音羽ちゃ~~ん·····!」
その表情に私は驚いた。雪ちゃんの瞳から涙が溢れていたから。とりあえずソファに座ってもらってお茶を出すと雪ちゃんはまた涙が溢れていた。
「こんなに優しいのに、なんで····」
自分の手を握りしめている雪ちゃんを見てやっと泣いている理由がわかった。私の病気を知ったんだ。
「いつ聞いたの?」