余命8ヶ月。
お兄ちゃんはそんなに私のことを想ってくれてたんだ。
どうしよう·····、凄く嬉しい。
だけど悲しくて涙が溢れそう。
どんなに頑張ってもお兄ちゃんの傍にはいられない。
「ちなみに今日ずっと不機嫌なのは俺らが桜音羽ちゃんに興味津々だからね。」
中沢さんがそう言った。
「そうそう。
李桜が写真を見せるのも渋るぐらいだからどんなに可愛い子なのかと思ったらこーんなに素敵な子だからびっくりしちゃった♪」
川島さんは私の肩を掴んだ。
「ちなみに昨日の夜、放送されたラジオの感想SNS。」
山崎さんが私にスマホを渡してきた。
「ほんと、大好きだよねー。」
皆さん笑っている。
《出た!李桜くんのシスコン話(笑)》
《こんなに溺愛される妹って·····どんだけ可愛いんや。(めっちゃ気になる。)》
《桜樹様の妹さんなんだから可愛いに決まってる♡
いつか見てみたい〜!》
そういえばラジオって聞いた事なかったな。
こんなに色んな場所で私の事を話してたんだ。
なんか·····恥ずかしい。