余命8ヶ月。

「流石だよね。
仲はあまり良くないって言われてるけど志は同じところを向いていてそれが沢山の人に届いてる。」



ステージを降りてきたお兄ちゃんが横にいた。



「憧れなの?」


「·····うん。憧れてる。
でも俺達は俺達のやり方で世間に通用するアイドルになる。」



お兄ちゃんは決意していた。
かっこいいなぁ。
ステージから降りてきた小戸森さんと目が合った。終わったあとはバタバタで話す時間なんてない。
私が深くお辞儀だけすると小戸森さんは行ってしまった。



帰りの車で小戸森さんを思い出していた。
そういえば····、私小戸森さんと話してる時、自然に笑ってた。
お母さんのことを思い出してたんだ。
パーテンションはあったけど確かに2人で笑いあった。お兄ちゃんの前以外で笑わないからなんだか恥ずかしいな·····。
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