余命8ヶ月。
5
お兄ちゃんは仕事を午後からに変更してくれた。
「本当に大丈夫なの?」
芸能界は代わりがきかない。
私は心配で何回も聞いた。
「大丈夫だって。
桜音羽の方が大事だから。
それに午前はリハーサルだけだし、午後に間に合えば十分だよ。」
それから1時間半後、診察室に呼ばれた。
先生がお兄ちゃんに説明をした。
「·····妹は助からないんですか?」
横にいるお兄ちゃんの顔は見れなかったけど声が震えていた。
「·····1年後の生存率は13%程です。」
「そう、ですか·····。」
天野先生は話を続けた。
「治療という程のものは出来ないんですが痛みを軽くすることなら可能です。
まだあまり症状は出てないようなので経過観察をしていきたいと思います。」
天野先生と目が合い私はどんな表情をすればいいのか分からず少し困ってしまった。
だけど天野先生はニコッと笑った。
「本当に大丈夫なの?」
芸能界は代わりがきかない。
私は心配で何回も聞いた。
「大丈夫だって。
桜音羽の方が大事だから。
それに午前はリハーサルだけだし、午後に間に合えば十分だよ。」
それから1時間半後、診察室に呼ばれた。
先生がお兄ちゃんに説明をした。
「·····妹は助からないんですか?」
横にいるお兄ちゃんの顔は見れなかったけど声が震えていた。
「·····1年後の生存率は13%程です。」
「そう、ですか·····。」
天野先生は話を続けた。
「治療という程のものは出来ないんですが痛みを軽くすることなら可能です。
まだあまり症状は出てないようなので経過観察をしていきたいと思います。」
天野先生と目が合い私はどんな表情をすればいいのか分からず少し困ってしまった。
だけど天野先生はニコッと笑った。