余命8ヶ月。
お兄ちゃんとは連絡も結構とってるって聞いてたけど·····。
「連絡とってないの?」
「んー、そうだねぇ。
仕事が忙しいのかもね。」
ちょっと寂しそうな雪ちゃん。
昔はお兄ちゃんにべったりだった私とお兄ちゃんと雪ちゃんの3人でたまに遊んでたなぁ。
私にとってはお姉ちゃんって感じだけど2個差のお兄ちゃんとは幼なじみみたいな感覚なんだろうな。
「まぁ連絡のないやつは放っといて服買ってく?」
雪ちゃんは笑顔になった。
「んー、今日は雪ちゃんに会いに来ただけだから····」
病気と言われてから何かかわいい雑貨を見かけても欲しいと思わない。
それは食べ物でも、本でも、洋服でも。
死ぬのに買う意味あるのかなって考えてしまう。
遺品整理とか、大変そうだし。