余命8ヶ月。
「ど、どうでしょうか?」
3着とも見せたけど小戸森さんからの反応はなかった。
「よし、じゃあ1着目のやつに着替えて。」
言われるまま着てもう一度カーテンを開ける。
「じゃあ行こ。」
「え、?ええ?」
「ありがとうございましたー♡」
雪ちゃんから手を振って見送られた。
小戸森さんの手に視線を移すと腕時計をつけていて時間を確認していた。
「13:30か。
昼飯食べた?」
昼飯·····少し意外だなぁ。
男の人らしい言葉。
「ん?」
「あ、食べてないです。
けどあまりお腹すいてなくて····。」
なんだか外食も勿体なく感じる。
「ついてきて。」
とりあえずついて行ってるけど····「あの、大丈夫なんですか?
私と2人っきりで歩いたりして·····」
奏というグループはアイドルという枠を飛び越えて活躍をしている。