余命8ヶ月。


3人は笑ってる。


飛鳥馬さんは·····「わかった。もう行く。」



5人はお揃いの衣装を着て扉を開けた。



「あ、スタッフさん。
あの子空いてる関係者席へ案内して。
最前列ね。」



小戸森さんが誰かに声をかけると新人らしい人が私を席まで案内してくれた。
そういえば·····話をするって言ってたけど特に恋愛感情もないし今日限りで関わるのをやめればそれでいいんじゃないかな?


小戸森さんに話を聞いてもらうとすごく心が軽くなった。
だけど本来縁のない人だ。
だからもう会わなくても当然というか·····。



『「「「奏、奏、奏!」」」』



そんな声が会場に響いている。
ここってアリーナ会場だったよね?
私近所だけど全然意識したこと無かったなぁ。ステージのとても大きいモニターに真っ黒の背景に大きく数字が登場した。




“10”


“9”


“8”


“7”


“6”


“5”



奏が登場するまでのカウントダウン?
5秒を切るとファンの歓声が大きくなった。




“4”


“3”


“2”


“1”
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