【完結】吸血鬼の花嫁~罪人聖女と呼ばれた私は、再会した幼馴染の彼に溶けるほど溺愛されています~
「あんた見た目だけはいいんだから、今日のご挨拶に同行して次期公爵様の気を引きなさい」
「はい」
「その愛想のなさだけなんとかできないの? あと、お客様の前では『お母さま』だからね?」
「はい」

 子供ゆえにもう眠気が来ており、メイドに服を着せられる最中もウトウトとする。
 そのたびにメイドにきつく髪を縛られて、無理矢理に起こされた。
 そして彼女は小さなドレスを身につけて、慣れないヒールの靴をはかされて部屋に通される。

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