【完結】吸血鬼の花嫁~罪人聖女と呼ばれた私は、再会した幼馴染の彼に溶けるほど溺愛されています~

第8話 あたたかい食事

 フィーネによるお部屋ツアーは一時間ほど続いた。

(リンに疲れもありますからお休みくださいって言われたけど、寝すぎちゃった)

 フィーネは一時間ほど休むつもりがなんと三時間も寝ていたという。

「ディナー用にお着換えしますか?」
「しょ、食事のたびにお着換えするものなの?!」
「王妃様はドレスがお好きなのでよく着替えていらっしゃいますよ。それに今日のディナー用にって王妃様からフィーネ様用のドレスを受け取っております」
「え?!」

 フィーネはあまりにも今までの生活と次元が違うことが起こり、軽く混乱状態だった。
 でも目の前にあるこの綺麗なドレスがフィーネを誘惑する。

(着たい……着てみたい……)

< 38 / 82 >

この作品をシェア

pagetop