【完結】吸血鬼の花嫁~罪人聖女と呼ばれた私は、再会した幼馴染の彼に溶けるほど溺愛されています~
第13話 公爵様のお仕事
執務室ではうんうん、と唸りながらオズが仕事をしていた。
ついに王太子からも辺境部の領地改革を突っ込まれており、これをなんとかしなければならないのだが、うまい案が思い浮かばない。
すると、ドアをノックする音が聞こえてきて、オズはどうぞと声をかける。
この時間にいつもお茶などを差し入れてくれるのは、メイドのリンであったため、おそらく今日もそうだろうと特に視線をそちらに向けなかった。
しかしいつまでたってもお茶をいつもの場所に置かないため、おかしいと思ってドアのほうに目を遣ると、忙しそうにしているのに気を遣ってか、入るか入るまいか悩んでいるフィーネがいた。
「フィーネ?!」
「オズ、ごめんなさいっ!! ちょっと顔を見たくてリンにお願いしてお茶の差し入れを代わってもらったの」
「ああ、ごめん。そうだったのか。気づかなくてごめんね。こっちにお願いできる?」
「はいっ!」
オズの右側にそっと紅茶を置くと、それを受け取ってゆっくりとオズは飲む。
「美味しい」
「よかった……」
ついに王太子からも辺境部の領地改革を突っ込まれており、これをなんとかしなければならないのだが、うまい案が思い浮かばない。
すると、ドアをノックする音が聞こえてきて、オズはどうぞと声をかける。
この時間にいつもお茶などを差し入れてくれるのは、メイドのリンであったため、おそらく今日もそうだろうと特に視線をそちらに向けなかった。
しかしいつまでたってもお茶をいつもの場所に置かないため、おかしいと思ってドアのほうに目を遣ると、忙しそうにしているのに気を遣ってか、入るか入るまいか悩んでいるフィーネがいた。
「フィーネ?!」
「オズ、ごめんなさいっ!! ちょっと顔を見たくてリンにお願いしてお茶の差し入れを代わってもらったの」
「ああ、ごめん。そうだったのか。気づかなくてごめんね。こっちにお願いできる?」
「はいっ!」
オズの右側にそっと紅茶を置くと、それを受け取ってゆっくりとオズは飲む。
「美味しい」
「よかった……」