【完結】吸血鬼の花嫁~罪人聖女と呼ばれた私は、再会した幼馴染の彼に溶けるほど溺愛されています~
第15話 教会への裁き(1)
フィーネは仕事へと出向くオズを見送るために玄関へと向かっていた。
馬車に彼が乗り込んだのを見届けていつものように手を振ると、なぜか今日は馬車から降りてきた。
「オズ?」
オズは不思議そうに首をかしげるフィーネを勢いよく抱きしめる。
突然の出来事へと驚きと、まわりの使用人たちに見られているという恥ずかしさで慌てふためく。
「ど、どうしたのですか?!」
「今日は大切な仕事なんだ、だからフィーネで充電してから行こうと思ってね」
「そうでしたか……では……」
「──っ!!」
フィーネはオズの背中に腕を回して自分がうけている以上に強い力で抱きしめて、目を閉じながら自分の気持ちを込める。
しばらくぎゅうっと抱きしめると、顔をあげてオズに微笑みかけた。
「私でお役に立てるかわかりませんが、精いっぱい頑張れってこめてみました。いかがでしょう……?」
「──っ! もうっ! この子はっ!!!」
思わずオズは自分の中の愛情が爆発して彼女をもう一度抱きしめ返す。
ああ、なんだかもう、彼女に一生勝てない気がする。
馬車に彼が乗り込んだのを見届けていつものように手を振ると、なぜか今日は馬車から降りてきた。
「オズ?」
オズは不思議そうに首をかしげるフィーネを勢いよく抱きしめる。
突然の出来事へと驚きと、まわりの使用人たちに見られているという恥ずかしさで慌てふためく。
「ど、どうしたのですか?!」
「今日は大切な仕事なんだ、だからフィーネで充電してから行こうと思ってね」
「そうでしたか……では……」
「──っ!!」
フィーネはオズの背中に腕を回して自分がうけている以上に強い力で抱きしめて、目を閉じながら自分の気持ちを込める。
しばらくぎゅうっと抱きしめると、顔をあげてオズに微笑みかけた。
「私でお役に立てるかわかりませんが、精いっぱい頑張れってこめてみました。いかがでしょう……?」
「──っ! もうっ! この子はっ!!!」
思わずオズは自分の中の愛情が爆発して彼女をもう一度抱きしめ返す。
ああ、なんだかもう、彼女に一生勝てない気がする。