【完結】吸血鬼の花嫁~罪人聖女と呼ばれた私は、再会した幼馴染の彼に溶けるほど溺愛されています~
そんな風に会話する神父の横で気の強そうなシスター見習いが、何かに感づいたのかそっと忍び足で逃げようとするが、それを衛兵を止める。
「ふふ、逃がしませんよ。あなたも同罪ですし、何より昔フィーネに罪をかぶせたのはどこの誰でもない、あなたですからね」
「──っ!!」
「わからないと思いましたか? 実はあの夜にも目撃者がいたんですよ。火事があった時に水汲みにいっていたフィーネと話していた人がいて、証言してくれましたよ。あなたは口封じに彼女の弱みをバラすとちらつかせて脅していたようですが」
それを聞いたシスター見習いは舌打ちをして、悔しそうな表情をする。
その顔には反省の欠片も見えずに、そのことにオズは冷たい視線を向けながらも、彼女にも裁きをすることを心に決めた。
「神父も神父なれば、見習いも見習いですか。神父、あなたはこの子を利用して人身売買や金品の盗みをしていましたね?」
「そんなことはしていない」
「ふふ、逃がしませんよ。あなたも同罪ですし、何より昔フィーネに罪をかぶせたのはどこの誰でもない、あなたですからね」
「──っ!!」
「わからないと思いましたか? 実はあの夜にも目撃者がいたんですよ。火事があった時に水汲みにいっていたフィーネと話していた人がいて、証言してくれましたよ。あなたは口封じに彼女の弱みをバラすとちらつかせて脅していたようですが」
それを聞いたシスター見習いは舌打ちをして、悔しそうな表情をする。
その顔には反省の欠片も見えずに、そのことにオズは冷たい視線を向けながらも、彼女にも裁きをすることを心に決めた。
「神父も神父なれば、見習いも見習いですか。神父、あなたはこの子を利用して人身売買や金品の盗みをしていましたね?」
「そんなことはしていない」